(CNN) 動画投稿サイトの米ユーチューブがガイドラインを改訂し、危険ないたずら動画の共有を禁止した。そうした動画が許可されれば、人命が危険にさらされかねないとしている。
ユーチューブのガイドラインは15日に改訂され、死亡リスクが伴う悪ふざけやチャレンジの動画投稿は許可しないと明記した。
禁止対象となる動画の実例として、SNSで流行している液体洗剤の入ったカプセルを食べる「Tide Podチャレンジ」や、可燃性の液体を体に塗って火を付ける「ファイアーチャレンジ」を挙げている。
ユーチューブのポシリーでは以前から「有害で危険なコンテンツ」を禁止していたが、今回新たに「重傷を負う危険があるとみなした悪ふざけ」にも対象を拡大した。
「深刻な身体的危険があると被害者に信じ込ませるいたずら」も許容しない方針で、例えば住宅への不法侵入のいたずらや、走行中の車からの銃撃のいたずらといった動画は投稿できない。
そうした動画は新しいガイドラインに沿って削除を進めているという。
クリエーターには2カ月の猶予期間を設けてコンテンツを見直してもらい、その後全面的な禁止に踏み切る方針。
ユーチューブでは、「未成年者に精神的苦痛を与えるいたずら」も禁止している。子どもが生涯にわたって心的外傷を負うような動画がこれに該当し、「児童心理学の専門家の協力を得て、この一線を越えるいたずらのガイドラインを作成した」という。具体的には両親が死亡したと見せかけるいたずらや、過ちに対して恥をかかせるようないたずらが対象となる。
ネット上では米ネットフリックスの映画をまね、目隠しをして行動する「バード・ボックス・チャレンジ」が流行して問題になっている。