焼き立てパン自販機ロボから搾乳機まで、CES2019開幕

ラスベガスでの見本市でお披露目した焼き立てパンの自動販売機「ブレッドボット」/Breadbot.com

2019.01.08 Tue posted at 14:45 JST

ラスベガス(CNN Business)  世界最大の技術見本市「CES 2019」の開幕を翌日に控え、展示内容を報道陣に紹介するイベントが米ラスベガスで開かれた。

今年のCESではスマートホーム用の防犯カメラや子ども向けのロボットなどを出展する企業が目立つ。Bluetoothスピーカーを搭載した水筒や、ビールがなくなると注文してくれる冷蔵庫といったユニークな製品も。

そんな中で興味深い製品を幾つか紹介する。ただし全てが商品化されるとは限らない。

焼き立てパン自販機ロボット

特に目を引いたのが、焼き立てパンの自動販売機「ブレッドボット」。小麦粉や全粒粉など複数の材料を使い分けて自動的にパンを焼いてくれる。

ブレッドボットは人の手を借りずにパン粉をこね、形成し、発酵させて、1時間当たり10斤のパンを焼き上げる。焼き立てを販売することから、保存料の量を減らすことができるとウィルキンソン・ベーキング社は説明する。

年内には米国の食品チェーン店3社がブレッドボットの試験導入を予定しているという。

機能性を向上させた英エルビーの搾乳機

搾乳機

2年前のCESに登場して話題になったモバイル搾乳機。今では複数の企業が手がけるようになった。ウィローはハンズフリー式コードレス搾乳機の新モデルを発表。英エルビーの搾乳機はブラジャーの中に装着でき、動作音も抑えて女性が仕事や家事をしながら使えるようにした。こちらは英国で既に発売され、米国でも2月から出荷を開始する。

デジタルデトックス

画面を見ている時間を減らして幸福感を高めるとうたったデジタルデトックス製品も出展されている。

木製ディスプレイの「Mui」(600ドル=約6万5000円)は自然な風合いを特徴とする。画面はタッチスクリーン式で、「Googleアシスタント」を使って音声でも操作できる。

ニュースや天気予報、送受信するメッセージなどは、木製の画面に白い文字で表示される。同製品を開発した日本企業は、家具に技術を解け込ませて落ち着いた環境を創り出すと説明している。

一方、スマートフォンをスマート照明に変えられるというドッキングステーションの「Seraphin」は、自然の光に似た照明でユーザーを起こしてくれる。

眠りの質向上を目指したバッテリー充電式のつながるアイマスクも、複数の企業が披露した。

ペットの顔を認識して出すべきフードを選定する「Mookkie」

ペットにもデジタル革新

イノベーションは人間のためだけでなく、ペット用品にも及んでいる。

イタリア企業のボルタが開発した「Mookkie」は、それぞれのペットの顔を認識して、そのペットに合わせたフードを出すことができるという。犬と猫など違う種類のペットを飼っている家庭や、ペットごとに餌が異なる家庭では重宝するかもしれない。

Mookkieは米国で9月に発売される。値段は約189ドル。餌の減り具合をモニタして、補充が必要になれば飼い主に知らせてくれる機能もある。

人工知能(AI)を使ってペットの顔を認識する技術にも注目が集まりつつある。消費者向けロボットを手がけるAnkiはこのほど、個々の猫の顔を学習するロボット「Vector」を発表した。

CESではほかにも楽しい技術や革新的な技術、首をひねるような技術の出展が期待される。

新技術が目白押し、CES2019開幕

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