マレーシア国王、退位を表明 任期途中は異例

2016年に即位した第15代国王のムハンマド5世/MOHD RASFAN/AFP/AFP/Getty Images

2019.01.08 Tue posted at 18:30 JST

(CNN) マレーシアの第15代国王のムハンマド5世が退位を表明したことを受けて、王室が新国王選出のための日程を協議したことがわかった。国営メディアが7日、伝えた。

ムハンマド5世は6日、退位を表明していた。国王が任期途中で退位するのは1957年の独立以来初めて。

地元メディアは、王室メンバーの車両が7日午前、官邸に集まったと伝えた。

マレーシアでは独立以来、13州のうちの9州のスルタン(イスラム王侯)から国王が選出される。任期は5年。ムハンマド5世は2016年12月に即位していた。

新しい国王がいつ選出されるかは不明。マラヤ大学の憲法学の専門家、シャッド・ファルキ教授は、今回の退位が指導層に対する危機を引き起こすような可能性は小さいと指摘。「憲法にも国王の退位を認める条項が設けられており、私の観点からは憲法上の危機や懸念を引き起こすものはない。ある意味で、この状況は、憲法がきちんと役目を果たしていると解釈できるのではないか」と述べた。

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