「ストローがない」、怒った客が店員に暴行 米マクドナルド

Courtesy Brenda Biandudi

2019.01.04 Fri posted at 17:57 JST

(CNN) 米フロリダ州セントピーターズバーグのマクドナルド店舗で、トッピングなどの置き場にプラスチック製ストローが見当たらないことに怒った男が、注文カウンターの女性店員に暴行を加える事件があった。同市では客から求めがあったときだけプラスチック製ストローを提供するように定める条例の施行が翌日に迫っていた。

現場に居合わせた女性によると、男は12月31日夕、注文品を受け取った後カウンターに戻り、ストローを巡って従業員と激しい口論になった。女性が撮影した動画には、男がカウンター越しにつかみかかる様子が映っている。

地元警察の法廷文書によると、男は路上生活者のダニエル・テイラー容疑者(40)で、暴行容疑で逮捕された。

セントピーターズバーグは今月1日から客からの求めがあった場合のみプラスチック製ストローの提供が許される。2020年1月からは使い捨てプラスチック製ストローの提供が禁止される。

女性店員はテイラー容疑者に対し、ストロー設置は認められていないが、顧客から要望があれば提供できると説明。だが、容疑者はそんな法律はないと反論し、暴言を口にし始めた。

動画を撮影した女性は、「店内に人が少なかったので撮影しないといけないと思った」と説明。トイレ利用やドリンク購入を目的に入店したところ、怒鳴り声が聞こえてきたと振り返った。

動画では、女性店員が反撃する場面も映っている。身を乗り出してきた容疑者が女性店員の襟をつかんで自分の方に引き寄せると、女性店員は身を守ろうとパンチを繰り出した。約15秒後に他の従業員が2人を引き離した。容疑者は、単に質問しようとしていただけだと主張したものの、別の従業員が退店を促した。

女性はこの様子を撮影した動画があると店員に伝え、警察到着後に動画を提供した。

警察を呼んだのはテイラー容疑者だった。事件直後、テイラー容疑者は警察に頭を何度も殴られたと通報した。だが、出動した警官は動画の内容からテイラー容疑者が危害を加えた人物だと認識し、身柄を拘束した。

プラスチック製ストロー撤去、怒った客が店員に暴行

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