気絶など中毒症状、野鳥が破棄された錠剤食べたか 米カリフォルニア州

破棄された錠剤を食べたとみられる野鳥が気絶などしているのが見つかった/KCAL/KCBS

2018.12.24 Mon posted at 11:29 JST

(CNN) 米カリフォルニア州ハンティントンビーチの近郊で、うまく歩けなくなったり気絶したりしたガンやカモメなどの野鳥が相次いで目撃された。保護団体によると、原因は公園内に破棄された薬物だったと思われることが分かった。

鳥たちは歩き方が緩慢になり、首を低く下げ、目はほとんど開いていなかった。1羽は仰向けにひっくり返って両足を宙に浮かせた姿で気絶していた。

野生生物保護団体がフェイスブックに掲載した情報によると、野鳥が飛来する公園に、錠剤数百錠が捨てられていたことが判明。この中には心臓病の治療薬や抗うつ薬、不眠症の治療薬が含まれており、鳥たちが穀物だと思って錠剤を食べてしまったと思われる。

CNN系列局KCAL/KCBSによると、誰がいつ、錠剤を捨てたのかは分かっていない。

心臓病の治療薬や抗うつ薬などの錠剤が捨てられていた

野生生物保護センターによると、薬物の過剰服用の症状が見られたカナダガンやクロワカモメは輸液の治療を受け、回復に向かっているという。元通りに立てるようになったガンの写真も公開された。

専門家は、錠剤をのんで飛び去った鳥はほかにもいるかもしれないと指摘し、近隣の住民に対し、鳥たちの様子を見守ってほしいと呼びかけている。

野鳥が錠剤を食べて気絶 米

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