ロシアの軍事産業、世界2位の規模に 英国抜く

世界の武器売上高の総額に占めるロシア企業の割合が、英国を抜いて第2位となった/YURI KOCHETKOV/AFP/Getty Images

2018.12.11 Tue posted at 13:20 JST

(CNN) 軍備管理研究などの団体「ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)」は11日までに、ロシアの軍事産業が英国を抜いて世界2位の規模に拡大したと明らかにした。

SIPRIが算出した指数によると、2017年の武器売上高の総額に占めるロシア企業の割合は9.5%と、米国の57%に次ぐ2位だった。前回2位の英国は9.0%で3位に後退した。

売上高上位100社のうちロシア企業は10社がランクインしており、全体で前年比8.5%増の377億ドルをうりあげた。

SIPRIの上級研究員は報道発表の中で「ロシア企業は2011年以降、武器の売り上げを大幅に伸ばしてきた」「これはロシアが武器調達への支出を増やし、自国の軍備の近代化を図ろうとする流れに合致している」と指摘した。

ただ17年に関する限り、ロシアの軍備への支出は前年比17%の縮小に転じている。SIPRIの過去データによると、年間での支出額が前年を下回るのは1998年以来初めて。

上位100社の総売上高は16年の2.5%増となる3982億ドル。比較可能なデータの収集が始まった02年からは44%の増加となった。

これらのランキングには、データが入手できないという理由から中国企業は含まれていない。

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