(CNN) トランプ米大統領が先週、カリフォルニア州の山火事現場を視察した際、フィンランドでは落ち葉かきで山火事を防いでいると主張した発言が、同国から反響を呼んでいる。
トランプ氏はフィンランドのニーニスト大統領から聞いた話として、同国は森林国だが「落ち葉かきや掃除に多くの時間を費やしているので、全く問題が起きないそうだ」と語った。
トランプ氏は米FOXニュースが18日に放送したインタビューでも、山火事現場のすぐ近くで消防士が落ち葉かきをしているのを見たと話し、「もっと前にきれいにしておくべきだった。そうすれば火事にはならなかった」と発言した。
一方、CNN系列のフィンランド紙イルタ・サノマットが18日に伝えたところによると、ニーニスト氏は今月、パリでトランプ氏と会って話したが、落ち葉かきは話題に上らなかったと話している。カリフォルニア州の山火事の件は話題になり、フィンランドは森林をしっかり管理していることを伝えたという。
ソーシャルメディア上では、トランプ氏の発言を聞いたフィンランド人ユーザーらが熊手を手にした写真を次々に投稿し、「落ち葉かきは国民の義務」などと冗談を飛ばした。
落ち葉かきを意味する英語の「レイク」と「フェイク(偽)ニュース」をかけた「レイクニュース」というハッシュタグも登場。
フィンランドの首都ヘルシンキにあるレイクと同じつづりの不動産会社のビルが「我々の義務を呼び掛けている」と、ちゃかした書き込みもあった。
「落ち葉かきで防火」、トランプ氏発言に反響