米特殊部隊の元司令官、トランプ氏を批判 「民主主義への脅威」

ビンラディン容疑者の暗殺作戦を指揮したマクレイブン退役大将がトランプ氏を批判/Getty Images

2018.11.19 Mon posted at 15:46 JST

ワシントン(CNN) 米海軍特殊部隊の元司令官ウィリアム・マクレイブン退役大将は18日、トランプ米大統領によるメディアへの攻撃を「民主主義への脅威」だと改めて批判した。

マクレイブン氏はオバマ前政権時代の2011年、国際テロ組織アルカイダの最高指導者、オサマ・ビンラディン容疑者の暗殺作戦を指揮した功績などで知られている。

同氏はCNNとのインタビューで、自身が昨年、トランプ氏のメディア攻撃を「私が生きてきたなかで最悪の民主主義に対する脅威」と位置付けた発言を繰り返し、この見解に変わりがないことを強調。言論の自由を損なう行為は、合衆国憲法とその理念への脅威だとも指摘した。

トランプ氏はこの日の数時間前に放送されたFOXニュースとのインタビューで、マクレイブン氏を批判していた。

司会者がマクレイブン氏の「民主主義への脅威」発言を話題にした際、トランプ氏は「ヒラリー・クリントン(元国務長官)のファンだ」と繰り返しさえぎった。さらに「ビンラディンをもっとずっと早くつかまえればよかったと思わないか。パキスタンでのうのうと暮らしていたなんて」と、殺害作戦への不満を口にした。

マクレイブン氏はCNNに、「ヒラリー氏もだれも支持してはいなかった」と語ったうえで、「私はかつて仕えたオバマ前大統領とブッシュ元大統領のファンだ」「大統領という立場の品位を守り、困難な時に国をまとめた全ての大統領を、党派にかかわらず敬愛する」と述べた。

トランプ氏と米軍特殊部隊の元司令官が批判の応酬

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