写真特集:伝統の技巧、日本刀作りの現場を訪ねる

鍛錬と整形の作業を時間をかけて行い、強度と柔軟性に優れた刃が完成する/Courtesy Detouur

2019.05.01 Wed posted at 18:50 JST

 埼玉県にある刀鍛冶、下島房宙(しもじまふさひろ)氏(44)の作業場では、炉の中で炎が燃え盛り、大槌で鉄を打つ音が土間に染み入る。下島氏が鉄片を叩くと、火花が激しく舞い上がる。下島氏はここで24年間、刀を作り続けている

DeeperJapan.com
埼玉県の工房で日本刀を制作する下島房宙氏
DeeperJapan.com
激しく火花を散らせながら鉄片を叩く
DeeperJapan.com
作業に入る前、鉄片は約1300度にまで熱せられる
DeeperJapan.com
下島氏の鍛錬場では、1本の刀を作るのに1カ月かけることもある
DeeperJapan.com
より複雑な刀装具や鍔(つば)を追加すると制作期間は1年を超える
DeeperJapan.com
刃を熱しては冷やすという作業を繰り返す「焼き入れ」を通じて刃の強度を高める
DeeperJapan.com
日本刀の制作には数百年の歴史がある
DeeperJapan.com
下島氏が作っている「守り刀」は、持ち主を病気や災難から守る幸運のお守りでもあるという
DeeperJapan.com
日本刀の表面を丹念に磨き上げる作業には数週間かかることもある
DeeperJapan.com
日本刀の刃は、玉鋼(たまはがね)で作られる。玉鋼は複数の層で構成され、層によって炭素含有量が異なる
DeeperJapan.com
刃の構造内の異なる密度が、日本刀の特徴的な曲線を生み出す
DeeperJapan.com
下島氏は中学生の時、東京国立博物館で800年前に作られた刀を見て、その時代を超えた魅力に心を奪われた
DeeperJapan.com
刀鍛冶の技巧は、長い歴史の中でまったく変わることなく受け継がれてきた
DeeperJapan.com
日本刀は刃先が上向きで、刀を抜いてから切るまでを1つの動作で行えるのが特徴だ
DeeperJapan.com
高い引張強度を誇り、接近戦で威力を発揮する
DeeperJapan.com
下島氏と助手たちは全員、白い仕事着に身を包む。清さの象徴である白を身にまとうことにより、邪心や邪念が入らないようにするという

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。