英企業経営者ら60人、EU離脱条件巡る国民投票を呼びかけ

英国の企業経営者らが公開書簡で、EU離脱の条件をめぐる国民投票の実施を求めた/DANIEL LEAL-OLIVAS/AFP/AFP/Getty Images

2018.11.05 Mon posted at 12:14 JST

ロンドン(CNN) 英国の欧州連合(EU)離脱が来年3月に迫る中、合意なしの離脱を危惧する同国の企業経営者ら少なくとも60人が連名で4日、国民投票の「ピープルズ・ボート」実施を求める公開書簡を発表した。

サンデー・タイムズ紙に掲載された公開書簡には、大手書籍チェーンを展開するウォーターストーンズの経営者ジェームズ・ドーント氏や、レストランチェーン「ワハカ」の共同創業者マーク・セルビー氏など、実業界の大物が名を連ねている。

英政府と欧州委員会の間で交渉が進められている提案の条件については、EU離脱前の現状にはほど遠いと指摘、「過去2年の不透明感は既に投資を減退させ、我が国を一層貧しくする」と批判した。

その上で、このままでは英国は「目隠し状態あるいは破壊的な強硬離脱」に直面すると述べ、「ピープルズ・ボートを通じ、最終的な選択を国民の手に戻さなければならない」とした。

ただし公開書簡では、EU離脱の是非を問う2度目の国民投票には言及していない。

ピープルズ・ボートはEUからの離脱条件を巡って国民投票を求める草の根キャンペーンで、先月にはロンドン中心部で大規模なデモ行進が行われていた。

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