政府批判の女性活動家、禁錮2年の刑 エジプト

エジプトで政府を批判した女性活動家に禁錮2年の刑が言い渡された/Peter Macdiarmid/Getty Images/File

2018.09.30 Sun posted at 12:14 JST

(CNN) エジプトの国営紙アルアフラムによると、ソーシャルメディアに政府批判のビデオを投稿して逮捕されていた女性活動家、アマル・ファトヒー氏に29日、禁錮2年と罰金1万エジプト・ポンド(約6万4000円)の刑が言い渡された。

ファトヒー氏はエジプトの民主化を訴えてきた。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、同氏はフェイスブックに投稿したビデオで、国内にまん延するセクハラを指摘し、政府は女性を保護していないと非難。国有ミスル銀行での「個人的な経験」を挙げて従業員らを名指しし、「人権状況、社会経済状況、公共サービスが悪化している」と政府を批判した。

その直後の今年5月、当局はファトヒー氏と、同国の人権団体ECRFで事務局長を務める夫のモハメド・ロフティ氏、さらに夫妻の子ども(3)を、首都カイロ郊外の自宅から警察署へ連行した。

ロフティ氏と子どもはまもなく釈放されたが、ファトヒー氏は引き続き拘束され、政府の名誉を傷付けた罪に問われていた。

アルアフラムによれば、ファトヒー氏はこれとは別に「虚偽のニュース報道」と「国家に反する扇動」の罪でも起訴されているという。

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