インドネシアでM7.5の地震、津波も 1人死亡、10人負傷

西スラウェシ州の住民が崩れた家の壁のレンガを見つめる=28日/NURPADILA/AFP/Getty Images

2018.09.29 Sat posted at 09:54 JST

(CNN) インドネシアのスラウェシ島で28日午後、マグニチュード(M)7.5の揺れを含む複数の地震があり、国家防災庁(BNPB)によると、少なくとも1人が死亡、10人が負傷した。

BNPBの初期報告によれば、スラウェシ島のパル市付近では数十棟の建物が倒壊した。住民らの避難が行われ、屋外にとどまり警戒するよう指示が出ている。

パルや近接するドンガラの海岸地帯は一連の揺れを原因とする局所的な津波に見舞われた。インドネシア気象当局は当初、早期津波警報を出したが、水が引いたことを確認して解除した。

BNPBの報道官は、津波がパル沿岸を襲う様子をとらえた動画をツイッターに投稿。「津波の高さは約3メートルだった」と書き込んだ。

BNPBによると、現地にはインドネシア国軍の部隊が派遣され、地震や津波の被害に対応している。

西スラウェシ州の住民が崩れた家の壁のレンガを見つめる=28日

ジョコ大統領は28日、状況を注視しており、地震後の不測の事態に対する備えを進めているとツイッターで表明。国民の平穏と安全を願うとも記した。

米地質調査所(USGS)によると、最初の地震はパルの北およそ56キロの地点で午後3時に発生。最大の揺れとなったM7.5の地震の震源はパルの北約80キロだった。

地元メディアによると、パルの空港は29日夕まで閉鎖となると報じている。

南太平洋やインドネシアの島々では、8月19日にも強い地震が3回発生。同月5日にロンボク島を襲った地震では430人以上が死亡し、今なお復旧作業が続いている。

インドネシアでM7.5含む複数の地震

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