米女子学生不明事件で不法移民の男逮捕、トランプ氏は移民法批判

先月行方不明になった後、同じ服装の遺体が見つかったモリー・チベッツさん/From Facebook

2018.08.22 Wed posted at 19:11 JST

(CNN) 米中西部アイオワ州で女子学生が行方不明となった事件で、不法移民の男が殺人容疑で逮捕されたことを受け、トランプ大統領らは移民法の不備が悲劇を招いたと主張している。

アイオワ大学に通うモリー・チベッツさん(20)は先月18日、州都デモイン東郊の町でジョギングしていたのを最後に姿を消した。防犯カメラの映像から不審な車がチベッツさんの後をつけていたことが分かり、クリスチャン・バヘナ・リベラ容疑者(24)が21日に逮捕された。

リベラ容疑者は調べに対し、チベッツさんを見かけて追い掛けたことを認めたが、犯行時の記憶はないと話した。本人が警察に示した場所から、チベッツさんと同じ服装の遺体が見つかっている。

当局によると、リベラ容疑者はメキシコ出身の不法移民で、4~7年前からこの地域に住んでいた。

トランプ氏は21日、集会での演説でこの事件に言及。メキシコからの不法移民による犯行だと述べ、「法律がひどい。移民法は恥だ。我々が変えようとしているが、そのためにはもっと共和党の人数が必要だ」と語った。

トランプ氏はこれまでも根拠のないまま、不法移民は米国民より危険だと主張してきた。

アイオワ州のレイノルズ知事(共和党)も「破綻(はたん)した移民制度のせいで、こういう加害者が私たちの地域に入り込んでいる」との声明を出した。

これに対し、活動家のエリカ・アンディオラさんはツイッターで「こういう時代に必要なのは、人々をまとめて前進させてくれるリーダー。悲劇を利用して人々を分断するリーダーではない」と訴えた。

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