まるでキャラクターの博物館、サンリオのLAオフィス

「ハローキティ」などお馴染みのキャラクターが勢ぞろいしたサンリオ米国法人を訪ねる/Joshua Sarlo, CNN

2018.08.24 Fri posted at 17:30 JST

カリフォルニア州エルセグンド(CNN) 定番の「ハローキティ」「けろけろけろっぴ」から「ぐでたま」、そして3年前にデビューした「アグレッシブ烈子」まで――。米ロサンゼルス近郊のエルセグンドにあるサンリオ米国法人のオフィスには、同社のキャラクターが勢ぞろいしている。

オフィスの中は一般公開されていない。熱心なファンが同社のプロジェクトに協力したり、社内イベントに参加したりする機会にのぞき見る程度だ。そんな聖地に、CNNトラベルの取材班がこのほど足を踏み入れた。

サンリオの本社は東京にあるが、北米事業はここが拠点だ。現在の社屋は2015年、ロサンゼルス国際空港の近くに建てられた。旧社屋より広くなったスペースに、歴代のキャラクター商品がずらりと並ぶ。

社員は自分のデスクを思い思いのサンリオ・グッズで飾り付ける。お気に入りのキャラクター一色という人もいれば、いくつか組み合わせる人もいる。

オフィスの一角には、ぐでたまのテーブルを置いた休憩スペース。通路にも「ポチャコ」や「バッドばつ丸」が並んでいる。

ある重役の部屋に飾られているのは、オバマ前米大統領のポスターで知られるストリート・アーティスト、シェパード・フェアリーがハローキティを描いた作品だ。

防弾ガラスのケースには、ハローキティの第1号商品が展示されている。世界に2つしか残っていないとされるプチパースの1つで、もう1つは日本に保管されている。どちらにも専門の警備員が付いているという。

米国法人のオフィスで勤務するサンリオキャラクター「アグレッシブ烈子」

「クマのプーさん」や「ムーミン」のように、世界の人気キャラクターは子ども向けの本から誕生した例も多いが、サンリオは違う。まずキャラクターが生まれ、そこへコンテンツが追加されてきた。

同社のデイブ・マルキ副社長はCNNトラベルとのインタビューで、「サンリオは何よりもまずキャラクター・グッズの会社だ」と語った。

創業者の辻信太郎氏は雑貨を売っていた60年代、商品にかわいい柄を入れようと思い立った。小さなイチゴの柄で売れ行きが大きく伸びたのをきっかけに、キャラクター商品の開発に乗り出したという。

20~30代の米国人の中には、サンリオを通して日本の文化、特に独特の「かわいい」文化と出会った人が多い。ファンたちが年齢を重ねても、大好きなキャラクターとのつながりは続いていくようだ。

愛するキャラクターに囲まれる夢の職場? サンリオLAオフィス

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