「大統領暗殺未遂」、首謀者を特定と検察 ベネズエラ

ベネズエラのマドゥロ大統領を狙ったとみられる暗殺未遂事件の首謀者が特定された/JUAN BARRETO/AFP/Getty Images

2018.08.07 Tue posted at 12:31 JST

ベネズエラ・カラカス(CNN) ベネズエラのサーブ検事総長は6日、マドゥロ大統領を狙ってドローン(小型無人機)を爆発させた暗殺未遂とみられる事件の首謀者を特定したと発表した。

事件は4日、首都カラカスで開かれていた軍事パレードの最中に発生。マドゥロ氏の演説中に爆発物を積んだ複数のドローンが飛来し、兵士7人が負傷した。

サーブ氏によると、これまでの捜査でドローンが遠隔操作されていた場所が判明し、操縦者2人も逮捕された。容疑者らが事件の数日前から待機していた滞在先、爆発物を用意したメンバーらの身元や外国とのつながりも突き止めたという。

同氏は事件を「母国への裏切り」であり、殺人未遂やテロに当たると非難した。

同国のレベロル内相は5日、事件に関連して6人を逮捕したと発表していた。

ドローンを製造した中国のメーカー「DJI」は「純粋に平和目的」の製品だと強調し、捜査当局への協力を表明した。

ロドリゲス通信情報相はロシアの国営スプートニク通信とのインタビューで、犯行は少なくとも6カ月前から計画されていたとの見方を示した。当局はすでに犯行グループのほぼ全員を逮捕し、容疑者の自供や携帯電話、コンピューターなどの所持品に基づいて捜査を進めているという。

事件現場付近の建物を調べる治安要員

マドゥロ氏は事件後のテレビ出演で、国内の極右勢力がコロンビアのサントス大統領と結託して攻撃を仕掛けたと主張した。

サントス氏はこの主張を一蹴(いっしゅう)し、マドゥロ氏は国内で問題が起きるたびにコロンビアのせいにすると反論した。

マドゥロ氏はまた、資金提供者や計画者の多くは米フロリダ州在住との見方を示し、米政権にテロ対策への協力を呼び掛けた。

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