テスラ決算、過去最大の赤字計上も市場は好感

テスラが発表した2018年4~6月期決算は最終損益が7億1750万ドル超と過去最大の赤字だった

2018.08.03 Fri posted at 10:24 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 米電気自動車(EV)メーカー、テスラが1日に発表した2018年4~6月期決算は、最終損益が7億1750万ドル超(約800億円)と過去最大の赤字だった。ただ、現金燃焼率は投資家予想を下回り、テスラ株は時間外取引で一時10%超上昇した。

市場がテスラの現金レベルを注視している背景には、同社が「モデル3」の週産を5000台とするかねての目標の達成に向け注力していた事情がある。手元資金の減少に伴い、投資家の間では、テスラは資金繰りのため借り入れを増やす必要に迫られるのではないかとの懸念も出ている。

テスラの6月末の現預金は22億ドル。モデル3の生産目標をついに達成する中で、現金保有額は4億3000万ドル減少したことになるが、これは大方の予想よりも大幅に少ない規模だった。

テスラは7月には何度も週産5000台を達成し、生産目標を守ったと説明。また、「できる限り早く」週産1万台にこぎ着けたい考えも示した。今期は5万~5万5000台の生産を見込んでいる。

モデル3はテスラ初の大衆車で、発表時には数千人が1000ドルの預託金を支払って予約した。しかしアナリストはここ数週間、納車待ち時間の長さからモデル3への需要が減退している可能性を指摘してきた。

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は先に、今秋の四半期決算で黒字転換にこぎ着けるとの大胆な公約を発表。テスラは1日の投資家向け書簡でも改めてこの公約を強調した。

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