トランプ氏、プーチン氏との共同記者会見での「言い間違い」認める

トランプ氏は大統領就任以来、自らミスを認めたことがほとんどなかった/Chris McGrath/Getty Images

2018.07.18 Wed posted at 10:39 JST

ワシントン(CNN) トランプ米大統領は17日、プーチン・ロシア大統領と会談した後の共同記者会見での発言について、言い間違いがあったと説明した。

トランプ氏は16日の共同会見で、ロシアによる米大統領選介入を断定した米情報当局の見解に反し、介入を否定したプーチン氏の肩を持つ姿勢を示したことで、米与野党双方から批判を浴びていた。

会見から丸1日以上が過ぎた17日、ホワイトハウスで議員らとの会合に出席したトランプ氏は、記者団の前で用意されたメモを読み上げ、言い間違いを説明した。同氏は大統領就任以来、自らミスを認めたことがほとんどなかった。

トランプ氏はプーチン氏との会見で、大統領選に介入したのが「ロシアだという理由は見当たらない」と述べた。だが本人の説明によれば、実際に言おうとしたのは「ロシアでないという理由は見当たらない」という「二重否定」の文章だった。会見のビデオなどを見返して、否定の言葉を入れ忘れていたことに気付いたという。

同氏は間違いを認めたうえで、大統領選でロシアとトランプ陣営が共謀した事実はなく、最終的な選挙結果にも影響はなかったと改めて主張した。

同氏はまた、ロシアの介入を断定した米情報当局の結論を「受け入れる」と明言。ただしその直後にメモから離れ、「ほかの人々がやった可能性もある」と付け足した。

トランプ大統領(左)は記者会見で、介入を否定したプーチン氏の肩を持つ姿勢を示していた

ホワイトハウスの危機管理室にはこの日、国家安全保障当局の高官らが集まって対策を話し合っていた。トランプ氏本人の弁明が必要との結論に達し、ボルトン大統領補佐官らがメモを作成した。トランプ氏はそのメモに自ら黒いマーカーで「共謀はなかった」などと書き込んでいた。

事情に詳しい関係者によると、トランプ氏は16日、共同会見を終えて上機嫌で帰途に就いた。ところがその機内で批判的なテレビ報道を目にすることになり、夜10時前にホワイトハウスへ戻った時には気分を損ねた様子だったという。

17日にはツイッターへの投稿で、欧州歴訪中に北大西洋条約機構(NATO)の会合やプーチン氏との会談で大きな成果を上げたのに、それが報道されていないと不満を漏らし、「偽ニュースはいかれている」と怒りをあらわにしていた。

トランプ氏、記者会見で「言い間違い」

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