トランプ氏、介入否定のプーチン氏を支持 米国内から反発の声

ロシアのプーチン大統領(左)と米国のトランプ大統領/Getty Images

2018.07.17 Tue posted at 11:05 JST

フィンランド・ヘルシンキ(CNN) トランプ米大統領は16日、フィンランドの首都ヘルシンキでロシアのプーチン大統領と会談した。終了後の記者会見で、ロシアによる米大統領選介入を断定した米情報当局の見解に反し、介入を否定したプーチン氏の肩を持つ姿勢を示した。

会談はプーチン氏が遅刻したため、予定より45分ほど遅れて始まった。両首脳は通訳以外の同席者を入れず、一対一で会談した。

予定の90分を大幅に超えて2時間以上に及んだ会談に続き、側近らを交えてさらに会談した後、共同会見に臨んだ。

トランプ氏は介入疑惑について「私は米国の情報当局者を大変信頼している。しかしプーチン大統領はきょう、極めて強く否定した」と強調した。

また、マラー特別検察官が率いる介入疑惑の捜査で起訴されたロシアの情報要員について、プーチン氏がロシア捜査当局による取り調べを提案していることを高く評価した。

米ロ関係が悪化した責任は双方にあるとの考えを示し、マラー氏らの捜査を「我が国の災難」と批判。この捜査が両国を「引き離している」と述べた。

さらに「米国が愚かだったと思う」などと語り、「このような対話をずっと前に持つべきだった」と力説した。米ロ両国が過ちを犯したと思うとも付け加えた。

トランプ氏は会談を前にした16日朝のツイートでも、米国の「愚かさ」や、かねて「魔女狩り」と非難してきたマラー氏らの捜査のせいで、米ロ関係が最悪の状態にあると嘆いていた。

握手を交わすトランプ氏(左)とプーチン氏

会見ではプーチン氏も「ロシアが米国の内政に介入したことは一度もないし、今後も介入することはない」と改めて主張した。

トランプ氏はヘルシンキから大統領専用機で帰国の途に就いたが、機内からツイッターに、米国の情報機関を強く信頼していると書き込んで軌道修正を図った。そのうえで「明るい未来を築くためには過去ばかり見ているわけにはいかない。私たちは世界の二大核保有国として、仲良くやっていかなければ」とツイートした。

しかし米国ではトランプ氏の発言に対し、党派を超えて反発の声が上がった。

コーツ国家情報長官は16日午後の声明で「ロシアによる2016年大統領選への介入や、民主主義を妨害しようとする継続的で広範な試みについて、我々は明確な判断を下している」と強調した。

共和党のライアン下院議長も「ロシアが我が国の選挙に介入したことに疑問の余地はない」と断言。さらにトランプ氏に対し、「ロシアが同盟国でないことを認識する必要がある」と忠告した。

ブレナン元中央情報局(CIA)長官は、トランプ氏の会見での発言を「反逆」行為にほかならないと非難した。

米ロ首脳会談、トランプ氏とプーチン氏が記者会見

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