タイ洞窟、13人全員を無事救出 困難な潜水切り抜け生還

洞窟に閉じ込められていた13人全員が救出された

2018.07.11 Wed posted at 10:36 JST

タイ・タムルアン洞窟(CNN) タイ北部のタムルアン洞窟に閉じ込められた少年など13人の救出活動で、最後まで残っていた少年4人とコーチの男性1人が10日、無事救出された。ほぼ3週間に及んだ救出劇は、全員の生還で終わりを迎えた。

「奇跡かサイエンスかは分からない。サッカーチームの13人全員が、洞窟から脱出した」。タイ海軍特殊部隊(SEAL)はフェイスブックにそう書き込み、全員を助け出したことを確認した。

最後の救出活動に参加したSEALの隊員4人も洞窟を出た。この中には、13人が発見されてから1週間の間、一緒に洞窟内にとどまっていた医師も含まれる。

この日は現地時間の午前10時、19人のダイバーが洞窟に入った。その多くは3日連続で潜水救助に参加していた。ダイバーが洞窟に入ってから、最後の5人を連れて戻るまでにかかった時間は9時間だった。

一方、8日から9日にかけて救出された少年8人は、全員が病院の隔離病棟に入院して経過観察を受けている。10日に記者会見した医療当局者によると、健康状態も精神状態も良好で、発熱もなく、元気そうな様子だという。

最初に救出されたのは14~16歳の4人で、救出直後は体温が極めて低く、2人は肺に炎症を起こしている可能性があると診断された。この4人はガラス窓ごしに家族と面会し、電話で話をした。検査で感染症にかかっていないことが確認されれば対面が許可される。

2日目に救出された12~14歳の4人も体温が低下していたが、治療を受けて快方に向かっている。

少年たちの検査結果は首都バンコクの研究施設に送られた。鳥類やコウモリがもつ真菌の胞子を吸入したことによる感染症の「ヒストプラスマ症」に感染していないかどうか、調べているとみられる。

免疫系も弱っていることから、長ければ1週間の入院を要する見通し。タイのプラユット首相は9日に病院を訪れ、家族や病院職員をねぎらった。

今回救出されたサッカーチームの少年12人とコーチ1人は、6月23日から洞窟に閉じ込められていた。救出活動には世界各国から応援に駆け付けた何百人もの専門家が参加。少年たちの家族は洞窟の入り口前に待機して、子どもたちの安全を祈り続けていた。

脱出の際は少年1人にそれぞれ2人のダイバーが付き添い、フルフェイスの潜水マスクを着けて、洞窟の出口につながるロープにつかまりながら、暗く濁った水の中を潜水した。特に最初の数キロは、極端に狭い箇所をくぐり抜ける必要があり、救助隊員が少年の酸素タンクを持って先導しながら進んだ。

タイ洞窟、13人全員を無事救出

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