タトゥーに優しい温泉は? 観光客向けの案内サイト開設

タトゥーを入れた観光客が入浴できる施設を紹介するサイトが開設された

2018.06.18 Mon posted at 15:30 JST

(CNN) 「タトゥー(入れ墨)があっても温泉に入ることができるのか」――。外国人観光客に人気を呼んでいる日本の温泉。だがタトゥーを入れた観光客の頭にはそんな疑問がよぎる。

そうした観光客を助けようと、分かりにくいタトゥー規制について解説した英語と日本語のウェブサイト「タトゥー・フレンドリー」がこのほど開設された。

日本で入れ墨といえば、かつては暴力団とのかかわりが深く、全裸での入浴が前提となる温泉では昔からタブーとされてきた。入れ墨禁止はスポーツクラブやプールにも及ぶ。

昨年には裁判で、医師免許を持たない人物がタトゥーを彫ることを違法とする判断が示され、実質的にタトゥー彫り師は合法性を失った。

しかし日本人のタトゥーに対する意識は変わりつつある。タトゥー・フレンドリーのウェブサイト運営者は英字紙ジャパン・タイムズの取材に対し、タトゥーをファッションの一形態とする認識は広がりつつあると指摘した。

同サイトによれば、外国人観光客の増加に伴い、タトゥーを入れた客の入浴を認める施設も増えているという。

同サイトでは、自分の行きたい地域を選んでタトゥーに優しいスポーツクラブ、プール、ホテル、旅館、温泉、銭湯などの施設を検索できる。

入浴客のタトゥーに関する方針は、施設によって様々だ

各施設のページには、簡単な説明と、タトゥーに関する方針が記載されている。例えばタトゥー関連の規制がない施設もあれば、小さなタトゥーのみ認める施設もある。また、タトゥーの上に張る肌色のステッカーを用意している施設や、タトゥーを入れた客専用の浴場がある施設もある。

同サイトに登録されたタトゥーに優しい施設は500を超え、さらに増え続けている。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。