狂犬病のボブキャットに襲われた女性、素手で撃退 米

ボブキャットを素手で撃退したディディ・フィリップスさん

2018.06.18 Mon posted at 10:40 JST

(CNN) 米ジョージア州に住む女性(46)が自宅前で野生のボブキャットに襲われ、全身傷だらけになりながら素手で撃退した。ボブキャットは後に、狂犬病だったことが分かった。

CNN系列局のWGCLによると、ディディ・フィリップスさんは7日、同州ハート郡にある自宅前で、オオヤマネコの仲間のボブキャットに襲われた。

フィリップスさんは、新しいトラックの写真を撮ろうと家から出たところでボブキャットに遭遇。家の中では5歳の孫娘が眠っていた。

「ここで死ぬわけにはいかない」と勇気を奮い起こしたフィリップスさんは、飛びかかってきたボブキャットを素手でつかんで自分の身体から引きはがし、格闘の末、両手で首を絞めて窒息死させたという。

地元紙の取材に対してフィリップスさんは、ボブキャットが死ぬまで大声で助けを求めることはしなかったと振り返った。「孫娘が出て来てしまうのが怖かった。そうなってほしくないと思った」

両手には深い傷を負い、指は数本を骨折、全身に切り傷やあざが残った。

ボブキャットは翌日の検査で狂犬病の陽性反応が出たため、フィリップスさんはワクチンの接種を受けた。

ボブキャットは狂犬病にかかっている場合などは人を襲うこともある

ハート郡保安官事務所も、ボブキャットが人を襲った事案に対応し、死んだボブキャットの狂犬病検査を行ったことを確認した。死骸には刺し傷もあったとしている。

報道によれば、フィリップスさんは、息子がボブキャットを確実に処分するため刃物で刺したと話している。

野生のボブキャットはめったに人前に姿を見せないが、狂犬病にかかっている場合などは人を襲うこともある。アリゾナ州でも昨年、男性2人と犬1匹を襲ったボブキャットから、狂犬病の陽性反応が出ていた。

狂犬病のボブキャットを素手で撃退

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