ホワイトハウス、マケイン氏嘲笑の広報担当者を更迭か

マケイン氏を嘲笑した広報担当者を更迭か

2018.06.06 Wed posted at 11:10 JST

(CNN) 闘病中のジョン・マケイン上院議員を笑いものにした発言が明るみに出て批判を浴びていたトランプ政権の広報担当者、ケリー・サドラー特別補佐官が、ひっそりとホワイトハウスを去っていたことが分かった。

ホワイトハウス第一副報道官を務めるシャー副補佐官が5日、声明文で「サドラー氏はもう大統領府に勤務していない」と明言した。

サドラー氏は先月の会議で、悪性脳腫瘍(のうしゅよう)で闘病中のマケイン氏が中央情報局(CIA)長官候補の指名に異議を唱えていたことについて、マケイン氏は「死にかけている」から関係ないなどと語った。

この発言が報じられてひんしゅくを買ったが、ホワイトハウスは沈黙を守り、本人も公の場では謝罪していなかった。

サドラー氏はマケイン氏の娘、メーガンさんには電話で個人的に謝罪した。しかしメーガンさんはその後、同氏が解雇されないことに疑問を投げ掛けていた。

ある政権高官によると、ホワイトハウスではこの2週間、サドラー氏の処遇をめぐる作戦会議が続いていた。ホワイトハウス以外の機関へ転属させる案も出たとされるが、同氏が実際に異動したのか、あるいは政権から完全に去ったのかは明らかでない。

脳腫瘍で闘病中のマケイン氏は政界からの引退を表明している

サドラー氏の発言が報じられたことを受け、ホワイトハウス内部では「誰がリークしたのか」という「犯人捜し」が始まったという。

スタッフからは、会議での発言がいつ流出するか分からない状況を嘆く声も上がった。流出防止の措置が予定されているのかどうかは明らかでない。

補佐官らがCNNに語ったところによると、サドラー氏が広報担当スタッフによるリークを疑い、本人の目の前でトランプ大統領に訴えるなど、ホワイトハウスは険悪な雰囲気に陥っていたという。

マケイン氏嘲笑の広報担当者を更迭か

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