中国が米に警告、関税導入なら通商交渉の合意「無効」に

中国が、関税導入なら通商協議の合意が無効になると警告した

2018.06.04 Mon posted at 17:09 JST

香港(CNNMoney) 中国は3日、米国のトランプ大統領が実施の意向を示している中国からの輸入品に対する500億ドル(約5兆5000億円)規模の関税について、導入されればこれまで行ってきた協議の合意が効力を失うと警告した。

ロス米商務長官率いる代表団は訪中し、2日と3日の両日、中国側と協議を重ねてきた。中国国営新華社通信が伝えた中国政府の声明によれば、今回の協議では「前向きで具体的な」進展があったという。

声明では協議の詳細については明らかにしていない。しかし、中国製品に対して関税がかけられた場合、中国は、より多くの米国製品を購入するという取り組みを進めることはなさそうだ。

中国は声明で、米国が関税の導入などの制裁措置を発動すれば、両国が交渉を進めてきた全ての経済的な合意や貿易に関する合意は効力を失うだろうと述べた。

トランプ政権は先ごろ、改めて中国製品に対する関税を導入する計画を明らかにしていた。

米政権はまた、カナダとメキシコ、欧州連合(EU)から輸入される鉄鋼とアルミニウムについて関税を発動すると発表。これを受けて、カナダとメキシコ、EUは米国からの輸入品に対して報復関税を課す方針を明らかにしている。

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