写真特集:埋立地広げるモナコ、計画の概要

2018.08.10 Fri posted at 17:45 JST

 世界で最も裕福な国の1つであるモナコでは、人と金の流入に伴い海を埋め立てた埋立地が拡大してきた。現在は地中海の海岸線の自然な輪郭を約6万平米拡張する、総工費23億ドルの新たなプロジェクトが進行中だ。

DR: Valode & Pistre
地中海を埋め立ててできた新たな区域のイメージ図
VALERY HACHE/AFP/Getty Images
モナコに住む3万8000人の人口のうち、地元生まれは1万人しかいない
VALERY HACHE/AFP/Getty Images
モナコは19世紀初頭以来、国土全体の2割に相当する総面積約40万平米の埋立地を造成してきた
Valode & Pistre Architects
今回はアメリカンフットボールの競技場11面分と同規模の約6万平米を拡張する計画
DR: Valode & Pistre
「ポルティエ・コーブ」と呼ばれる新地区には高級なアパートや別荘が建ち、最大1000人が住めるようになる
Valode & Pistre Architects
丘や景観を整えた公園、海に面した散歩道、小さなマリーナなどの公共の場も作られる予定だ
DR: Valode & Pistre
アパートや邸宅の販売で41億ドル以上の売り上げが見込まれているという
Bouygues Travaux Publics
埋立地を保護するコンクリートの護岸
Bouygues Travaux Publics
土台には切り出した石やシチリア島北部の海岸の砂を使用する
DR: Valode & Pistre
建設に先駆け、開発エリアに生息する保護対象の植物種は近くの海洋保護区に移された
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完成後、地区内のエネルギー需要の4割はソーラーパネルやポンプで賄うとしている
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大きくせり出したバルコニーは、夏はひさしの役割を果たし、冬は熱の回収に効果を発揮する
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ポルティエ・コーブの外縁は海岸の地形にフィットし、海流を遮らない曲線状に設計されている
DR: Valode & Pistre
人工的な国土拡張ながら、背の高いマツの木といった地中海の原生植物を植えるなど、自然とのかかわりをより印象付けようとする取り組みも
DR: Valode & Pistre
プラットフォームやインフラの建設は2020年までに完成予定で、2025年までに地区全体が営業を開始する予定だ
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環境に配慮した埋立地の造成で新たな住民を呼び込み、モナコの魅力を一段と高める効果が期待される

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