今度はデルタ航空、米国内で犬の搬送先取り違え

各空港を転々とした後、無事目的地に着いた生後8カ月の子犬

2018.03.20 Tue posted at 14:20 JST

(CNN) 米北西部アイダホ州ボイシに住む男性の飼っている犬がこのほど、東部バージニア州から飛行機で搬送される際、航空会社の手違いで別の州の都市に到着する出来事があった。1日遅れで無事にボイシに送られたものの、搬送に携わった米デルタ航空の問い合わせ対応が適切でなかったとして、飼い主の男性がソーシャルメディアに不満を表明した。

目的地と異なる都市へ複数回搬送される災難に遭ったのは、生後8週間になるぶち模様の子犬。17日夕にバージニア州リッチモンドからボイシへ向け出発したが、デルタによると途中ミシガン州デトロイトとミネソタ州ミネアポリスで予定されていた乗り継ぎが行われず、その日はデトロイトの収容施設に一晩留め置かれたという。

翌18日朝、子犬はミネアポリスへと送られたが、デルタが「次の行き先を間違えた」結果、飼い主の待つボイシではなくネバダ州ラスベガスに降り立つことになった。その後再び飛行機に乗せられたものの、着いた先はユタ州のソルトレークシティー。結局その日の夜になって、ようやくボイシにたどり着いた。

米国をまたにかけての移動中、子犬には水と餌が与えられ、時間を決めて檻(おり)からも出してあげていたとデルタは説明する。

これに対し飼い主の男性は、フェイスブックへの投稿で、デトロイトにいるデルタの職員から子犬の居場所について一度電話があったものの、その後はまともな連絡がなかったと憤りをあらわにした。

米国では航空会社によるペット搬送時のトラブルが相次いでいる

投稿では「教えられた施設の番号に電話してもつながらず、デトロイトの職員にかけ直そうと顧客サービスに問い合わせても職員への直通の番号は分からずじまいだった。貨物の顧客サービスにも電話してみたが、担当者から大声を浴びせられて電話を切った」と説明。

子犬の居場所や体調、いつボイシに着くのかといった情報が何も得られず、「いったいどこに電話をかければいいのか。顧客サービスが聞いてあきれる」と怒りをぶちまけた。

ただデルタが事態に対処して子犬が無事に戻った後は、「地元の担当者は最善を尽くしてくれた」と投稿。デルタ全体についても「事態の収束のため懸命に対応していた」とコメントした。

デルタはCNNの取材に対し、今回の手違いを男性に謝罪したうえで子犬の搬送費用を全額返還したことを明らかにした。業務手順の検証にも着手しているという。

今月に入り、米国では航空機で搬送中のペットが機内で死亡したり、誤った目的地に到着したりする事態が相次いでいた。

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