ロシアのプーチン大統領、2014年に旅客機の撃墜を命令

ロシアのプーチン大統領

2018.03.13 Tue posted at 11:02 JST

(CNN) ロシアで2014年に開かれたソチ冬季オリンピックの開幕直前、旅客機が乗っ取られたという情報が入り、プーチン大統領が撃墜を命じた――。このほど公開されたドキュメンタリーの中で、プーチン大統領自らがそんなエピソードを披露した。

ロシアでは18日の大統領選挙を前に、プーチン大統領の「英雄伝」が相次ぎ公開されている。

乗っ取りの情報は間もなく虚偽だったことが分かり、旅客機は撃墜を免れた。

新作ドキュメンタリー映画「プーチン」は、11日にソーシャルメディアで公開された。この中でプーチン大統領は、2014年2月7日、ソチオリンピックの開会式に向かう途中、安全対策本部から緊急を告げる電話が入ったと証言。「ウクライナからトルコのイスタンブールへ向かっていた旅客機が乗っ取られた。犯人はソチに着陸しろと要求している」という内容だった。

乗っ取られたとされるトルコ・ペガサス航空のボーイング737-800型機には、乗客110人が搭乗していた。犯人は爆弾を持っていると伝えられた。

同機に対応するため、戦闘機を出動させることが決まり、プーチン大統領は「計画に従って行動するよう」命令を出したという。

しかし5~7分後に新たな電話が入り、乗っ取り騒ぎは「酒に酔ったいたずら」だったと告げたという。

旅客機は無事、トルコに着陸した。

国営スプートニク通信によると、今回のドキュメンタリーの中でプーチン大統領は、自分の乗ったヘリコプターが2000年、チェチェン共和国の上空で攻撃されたというエピソードについても語っている。

ロイター通信によると、ロシア大統領府の報道官は11日、プーチン大統領が語った内容を確認した。

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