写真特集:古代ローマの「地獄の門」

刻まれた文字を解読した考古学者によると、この地は冥王プルートに捧げられていた

2018.03.10 Sat posted at 19:26 JST

 2000年前の観光者がこぞって訪れたヒエラポリスの神殿。ギリシャ・ローマ様式の神殿の下にある洞窟はかつて地下世界への入り口とされ、人々は鳥や雄牛などの動物が死んでいくのを畏敬の念とともに眺めた。火山学者らの研究チームはこのほど、この「地獄の門」で動物が死ぬ原因は高濃度の二酸化炭素(CO2)だったとの論文を発表した

ヒエラポリスのギリシャ・ローマ様式の神殿(3次元の復元予想図)。「地獄の門」(写真右)ではいけにえの儀式で動物が死に絶えたと伝承されている。紀元前190年ごろに作られ、2013年にイタリア人考古学者らが発見した
「地獄の門」プルトニウム
発掘調査でプルトニウムを囲む座席があった証拠を発見。施設を3次元で復元した予想図
刻まれた文字を解読した考古学者によると、この地は冥王プルートに捧げられていた
プルトニウムはアポロ神殿の近くにあった
ヒエラポリスはユネスコの世界遺産に登録されている
ローマ時代の円形の劇場も
ヒエラポリスは温泉や石灰質の岩でも有名
カルシウムを多く含んだ水は目や肌にいいとされる
プルトニウムだけが有毒ガスを利用した古代の施設ではない。ギリシャ・デルフィにも、有毒ガスを吸って意識がもうろうとなる古代建造物があり、CO2とメタンガスが原因との見解が示されている

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