フロリダ州下院、銃規制強化法案を可決 一部教員らに銃携帯認める内容

高校での銃乱射事件を受け、フロリダ州議会下院が銃規制強化の法案を可決した

2018.03.08 Thu posted at 12:32 JST

フロリダ州タラハシー(CNN) 米フロリダ州議会下院は7日、州内の銃器の販売に新たな規制を課し、一部の教員らに対して学校内への銃の持ち込みを認める法案を賛成67反対50で可決した。

法案は先月14日、同州パークランドの高校で起きた銃乱射事件を機に策定された。下院での可決を受け、スコット州知事が15日以内に署名すれば法律として成立する。

スコット知事はこの日、教員や学校職員が校内に銃器を持ち込めるとする条項に関して、現時点で留保する考えを表明。署名に先立ち、法案を細部に至るまで精査することを約束した。その際、銃乱射事件の遺族とも話し合いを持つ予定だという。

パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起きた銃乱射事件では17人が死亡している。

法案には銃購入を可能とする最低年齢の18歳から21歳への引き上げ、ほとんどの銃の購入に対する3日間の待機期間の設置、銃の連射を可能にする改造装置「バンプストック」の販売と所持の禁止などが最終的に盛り込まれた。

144時間の訓練を受けた学校関係者に校内での銃の携帯を許可するとした条項は、5日の上院での審議で「クラスを受け持ち、教室内での勤務のみに従事する」教員を除外するとの修正が加えられた。これにより対象はスポーツや演劇などの課外活動に携わる教員、学校の管理者、カフェテリアの従業員などに限定される。

フロリダ州のリック・スコット州知事

上院での修正直後、州知事のオフィスからは「正しい方向へ進む1歩」との声明が出されたが、6日夜までには、教員らの校内での銃携帯に反対する従来の意見を改めて表明した。

スコット州知事は銃購入における3日間の待機期間の設置にも懸念を示している。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。