英キャサリン妃、ダークグリーンのドレスに込めた思いとは

英アカデミー賞授賞式に出席したキャサリン妃

2018.02.20 Tue posted at 11:12 JST

(CNN) ハリウッドの有名女優らが黒いドレスを着てセクハラに抗議する運動が広がる中で、英ウィリアム王子の妻キャサリン妃が、ダークグリーンのドレスに黒いリボン姿で英国アカデミー賞授賞式に出席して話題になった。

ロンドンで18日に開かれた授賞式に出席したキャサリン妃は、ダークグリーンのドレスに黒いリボンのベルトをあしらっていた。黒いドレス姿でレッドカーペットを歩いたハリウッド女優への共感をさりげなくにじませた服装とも受け止められている。

「タイムズ・アップ」と呼ばれるこの運動は、エンターテインメント業界で横行するセクハラや性差別を終わらせようと呼びかける狙い。1月のゴールデングローブ賞授賞式は黒い装いの出席者が相次いだ。

ソーシャルメディアでは、キャサリン妃が黒いドレスを着なかったことを批判する声が上がる一方で、キャサリン妃は黒いリボンで妥協点を探ろうとしたのではないかと推測する声もあった。

英テレビ番組の司会者ピアーズ・モーガン氏は、「彼女にとっては、自分が選んだ色のドレスを着てフェミニストの権利を行使することは許されないようだ」とツイートした。

英アカデミー賞授賞式に黒をまとって参加した出席者ら

英王室は、公の場で政治的な立場を取るのを避けなければならないのが普通だ。

ルピタ・ニョンゴさん、エマ・ワトソンさん、ジェニファー・ローレンスさん、アンジェリーナ・ジョリーさんといった女優はいずれも黒をまとっていた。

低賃金のパートタイムやフリーランスで働きながら、人種や年齢、性的指向などに関連した差別を受けている人を支援するための基金も設立され、ワトソンさんは100万ドル(約1億円)あまりを寄付している。

英アカデミー賞授賞式、女優らが黒の装い

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