(CNN) フィンランド・ラップランドにこのほど、「ゲーム・オブ・スローンズ」をモチーフにしたアイスホテルが登場した。
「ゲーム・オブ・スローンズ」はジョージ・R・R・マーティン著のファンタジー小説シリーズ「氷と炎の歌」を原作とした米人気テレビ番組。
長年、七王国を訪れることを夢見て来た同テレビドラマのファンたちは、雪と氷のみで出来ているこのホテルで究極のウェスタロス体験をすることが期待できる。
タイム・ワーナー傘下のHBOノルディックが、ラップランド・ホテル・スノービレッジと協力して作り上げたこのホテルは、北極線の北約200キロ、ヘルシンキから約90分の距離にあるリゾート地、キッティラに位置する。
冬季限定のホテル
ホテルの客室数は24室で、そのうち10室は宿泊客用のスイート。各客室にはブレーヴォスの「ホール・オブ・フェイス」を再現した彫刻や、グレガー“ザ・マウンテン”クレゲインが守るアイアンスローンのレプリカなど、ゲーム・オブ・スローンズにちなんだ氷の彫刻が飾られている。世界中のプロの氷彫刻家たちがデザインしたという。
とりわけ目を引くのが、目が青く光るホワイト・ウォーカーの彫刻だ。他にもドラゴンの形をした氷の滑り台など、朝、目覚めた時に目にするとひやっとするものもある。
室内の気温はマイナス5度と非常に寒いため、各客室には高品質の保温寝袋が常備されており、さらに朝には温かいベリージュースが提供される。
ホテル内は凍えるような寒さのため、2泊以上はお勧めしないが、滞在を延長したい人向けに暖かいログキャビンもある。
究極のウェスタロス体験
宿泊客向けのその他のサービスとしては、スノービレッジ内のガイド付きツアーやログレストランでの朝食ビュッフェ、さらに宿泊の記念として宿泊証書が授与される。
スノービレッジは約2ヘクタールの敷地面積を誇り、雪のホテルに宿泊もできるが、日帰り旅行も可能だ。
毎日営業しており、ビレッジ内には映画館やチャペルのほか、飲み物を氷のグラスに入れて提供するバーや、テーブルやいすがすべて氷で出来ており、トナカイのステーキが食べられるレストランもある。
この氷と雪のホテルは2000年以降、毎年作られているが、「ゲーム・オブ・スローンズ」をモチーフにしたセクションが設けられたのは今回が初めてだ。
スノービレッジがあるキッティラは、オーロラ観賞にも適している。またグリーンランドの自然現象を垣間見ることができるスノーモービルによるサファリや、トナカイそり体験、氷の彫刻作りなど、アクティビティも充実している。
スノービレッジの今年の営業は4月30日までで、雪のホテルの宿泊料込みの料金は200ドルから。