今年のクリスマスツリーは品薄で高め、不況減産が響く 米

フィラデルフィアの商業施設に飾られたクリスマスツリー

2017.12.14 Thu posted at 18:17 JST

ニューヨーク(CNNMoney) 米国のクリスマスツリー植栽業者団体は14日までに、今年のクリスマスツリーの供給量は例年に比べて少なく、値段は全米で高めになっていると報告した。

2000年代半ばの不況を受け、業者が生産や新たな植栽を縮小させたことの副作用となっている。ツリーには高さ7〜8フィート(約2.1〜2.4メートル)の松や「フレイザー」「ノーブル」「ダグラス」などの各モミが使われる。

ツリー植栽産業で全米2位のノースカロライナ州農務行政当局の報道担当者も今年は品薄になっていることを確認。景気低迷後の過剰状態を受け、同州では小規模業者の撤退が生じたとも述べた。

全米農業統計によると、ツリーの2012年の生産量は02年と比べ30%以上、低下した。

クリスマスツリー植栽業者団体の報道担当者によると、新たな植栽に着手する前には古い樹木の処理が必要。米経済の回復と共に業者は需要増への対応を迫られている。値段は今年、5〜10%上昇しているという。

天然のツリーを購入する計画を立てている世帯は全体の19%にとどまるという

ツリーの全米規模での値段を推定するのは難しいとしながらも、同団体の年次調査によると昨年の場合、顧客がツリー1本に支払ったのは平均74.70ドル。15年比で30%増だった。

生産量の減少や価格上昇を受け、消費者は本物ではない人工ツリーの購入も選んでいる。人工ツリーの販売業者団体によると、ツリー購入を今年計画しているとみられる家庭は9500万世帯だが、このうち本物は19%のみの見通しとなっている。

ただ、ノースカロライナ州農務行政当局は本物のツリーの供給量は19年には増加に転じるとも予想している。

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