サンフランシスコ(CNNMoney) 米検索大手グーグルは14日までに、昨年と比べて2017年に検索数が急上昇したワードの一覧を発表した。
米国での急上昇ランキング上位には、9月にカリブ海地域などを襲ったハリケーン「イルマ」、セクハラ疑惑で米NBCテレビを解雇された司会者の「マット・ラウアー」、10月に死去した米ロック歌手の「トム・ペティ」、米プロフットボールリーグ(NFL)の年間王者を決める「スーパーボウル」、10月に発生し米史上最悪の犠牲者数を出した「ラスベガス銃撃」が入った。
グーグルは急上昇した検索ワードを判定するため、膨大な数の検索要求を調べ、スパムや反復を排除。前年と比べて通信量が最も増大した一連の検索ワードを特定した。そのうえで、こうした検索ワードをニュースやミーム、レシピといったカテゴリーに分類した。
男性著名人らのセクハラを告発する運動「#MeToo」は今回リストには登場しなかったものの、この運動の影響は確かにうかがえる。
米国で最も検索された人物の中には、ラウアー氏やハリウッドの大物プロデューサーであるハーベイ・ワインスタイン氏、俳優のケビン・スペイシー氏ら、性的に不適切な行為に及んだとして告発された男性著名人が入った。
トランプ米大統領の名前はグーグルのどのリストにも見当たらないが、これは昨年も同様に検索数が多く、「急上昇」しなかったためだ。
ただ、政治関連のワードは至る所に見られた。「○○とは」の検索ランキング上位には、幼少期に親に連れられて不法入国した若者の強制送還を免除する措置「DACA(ダカ)」などが入っている。
俳優の検索ランキングでトップに立ったのは、英国のハリー王子と婚約した米国人女優のメーガン・マークルさん。最も検索された映画は、米作家スティーブン・キング氏の傑作ホラー小説を映画化した「IT」だった。
テクノロジー関連では米アップルの「iPhone 8」が「iPhone X」を抑えてトップだった。これらの製品に続いてゲーム端末の「ニンテンドースイッチ」、サムスン製スマートフォンの「Galaxy S8」がランクインした。