ニューヨーク(CNNMoney) 米誌タイムが毎年選ぶ「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」の候補が、10候補に絞り込まれた。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長や米国のトランプ大統領、有名人のセクハラを告発してきた「#MeToo」運動などがノミネートされている。
トランプ氏は2016年にも「今年の人」に選ばれた。今回は2週間前にタイム誌から打診されて断ったと主張。一方で同誌は、トランプ氏のこの主張は虚偽だと反論していた。
北朝鮮の金委員長は、弾道ミサイル実験を統括して核戦争の不安を増大させている。
女性を中心とする「#MeToo」運動では、男性有名人や有力者によるセクハラや性的暴行が次々と明るみに出た。
グループとしては、子どものときに米国に連れて来られて不法移民となり、政策転換によって滞在資格が危ぶまれる「ドリーマー」もノミネートされた。
その他の候補は以下の通り。
・トランプ陣営のロシアとの関係を捜査しているロバート・マラー特別検察官
・「より穏健なイスラム」を掲げているほか、先月には汚職にかかわったとされる王子や政府高官を一斉摘発したサウジアラビアのムハンマド・サルマン皇太子
・世界有数の影響力を持つ指導者となった中国の習近平(シーチンピン)国家主席
・世界一の富豪となった米アマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)
・米プロフットボールリーグ(NFL)試合前の国歌斉唱の際に片ひざをついて起立を拒んだコリン・キャパニック選手
・映画「ワンダー・ウーマン」をヒットさせた女性監督パティ・ジェンキンス氏
2017年の今年の人は、6日に発表される。