写真特集:世界の軍事博物館を見る

2017.12.26 Tue posted at 19:30 JST

 戦争は人々の心に最も深い傷を残す経験のひとつであり、当事者となった国家や国民はこれ以上ないほどの苦痛を味わう。武力紛争やその中で戦った人々の記憶を保存するため、世界中で戦争をテーマにした博物館が設立されてきた。こうした施設の中で特筆すべきものを以下に紹介する

英帝国戦争博物館(IWM)の設立は1917年。この種の博物館では世界有数のものとして今年、設立100周年を迎えている
過去の戦闘機などが展示された英帝国戦争博物館(IWM)のアトリウム
米ミズーリ州カンザスシティーにある国立第1次世界大戦博物館。高さ約66メートルのリバティー記念塔からは同市の街並みが一望できる
米国の第1次大戦参戦から今年で100周年。同館は2014年、米連邦議会により第1次大戦に関する国立博物館に指定された
英イングランドのポーツマスにある英王立海軍博物館(NMRN)。「3世紀にわたる英海軍の歴史を1つの施設で概観できる」というのがうたい文句だ
ポーツマス造船所に展示された「HMSビクトリー」。ジョージ王朝時代の海軍の姿を今に伝える
17世紀、ルイ14世の命令でパリ中心部に建設された廃兵院。金色のドームは市内の街並みの中にあって一際目を引く
廃兵院の中にある仏陸軍博物館。展示内容は、ルイ14世からナポレオン3世の治世に当たる1643~1870年までの時代に関するもの
オーストリア軍事史博物館。そのルーツは、ウィーンが多くの国家にまたがる大帝国の中心だった帝政期にさかのぼる
本来の博物館設立の目的は、軍事超大国としてのオーストリアの役割を強調することだったが、コレクションは定期的に刷新され、両大戦や戦間期、冷戦もカバーする内容となっている
米フロリダ州ペンサコーラにある米国立海軍航空博物館では、航空機150機以上や飛行シミュレーター、海軍の曲芸飛行隊「ブルーエンジェルス」の視点を体験できる仕掛けなど、素晴らしいコレクションを展示している
ベルギーのブリュッセルにある王立軍事歴史博物館。2019年には第2次大戦に関する常設展示がオープンする予定だ
気球からF16戦闘機まで、航空関連の展示エリアには100機あまりの機体が集結
アムステルダムにあるオランダ・レジスタンス博物館。第2次大戦中ナチス・ドイツにより占領されていた時期の出来事に焦点を当てる
米国立歩兵博物館。陸軍の新兵入隊訓練センターなどが入ったジョージア州の軍事施設の中にある
米オハイオ州デイトンにある米国立空軍博物館は、大統領専用機をはじめとする世界有数の航空機コレクションを誇る
米バージニア州にある国立海兵隊博物館。体験型の展示を通じ、200年以上にわたる海兵隊の業績を余すところなく記録、説明している

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。