ジンバブエ首都で大規模デモ、ムガベ氏退陣を要求

ムガベ大統領の退陣を求めて行進する人々=18日、首都ハラレ

2017.11.19 Sun posted at 11:16 JST

ハラレ(CNN) アフリカ南部ジンバブエの首都ハラレで18日、ムガベ大統領の退陣を求める大規模なデモが実施された。

参加者らはジンバブエ国旗や「ムガベは身を引け」「ムガベ王朝にノー」などと書いたプラカードを掲げて行進。ムガベ氏を軟禁した軍に感謝の意を表し、戦車とともに走ったり、兵士らを抱き締めたりする市民もいた。

大統領公邸の前にも数百人が集まって平和的なデモを行った。

デモはもともと、退役軍人の有力団体が呼び掛けた。CNN取材班によると、現場に警察の姿はなかった。

ハラレ市内のある住民は「国全体がお祝いムードだ。ついにあの老人を追い出せる」と話した。

集会の終盤には軍の報道官がその場に残った参加者らに「我々は軍服を着てジンバブエの敵に立ち向かっている」と語り掛けた。

しかし、ムガベ氏と軍の間で続く交渉の経緯に詳しい当局者によると、同氏は依然として辞任を拒否している。

与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)も17日、ムガベ氏に辞任を要求したと報じられた。

デモ参加者と交流する兵士=18日

ZANU―PFが19日午前に中央委員会を開き、党首であるムガベ氏への信任投票を行うとの情報もある。

ムガベ氏に解任されたばかりのムナンガグワ前第1副大統領が12月の党大会で党首に選出され、来年の選挙まで暫定的に大統領を務める見通しとされる。

野党指導者がCNNに語ったところによると、ムナンガグワ氏はかなり前から野党勢力と秘密裏に交渉を進め、ムガベ氏を追放して政権を引き継ぐ計画を進めていたという。

ムガベ氏の退陣求め行進 ジンバブエ

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