イラン・イラク地震の死者450人超 今年最悪規模に

イラン側の町で倒壊した建物の様子=IRNA

2017.11.14 Tue posted at 10:05 JST

テヘラン(CNN) イランとイラクの国境地帯で12日深夜に起きた地震による死者は少なくとも452人に上り、今年最悪の規模となったことが分かった。

米地質調査所(USGS)によると、震源はイラク北東部ハラブジャ南方のイラン側で、震源の深さは23キロ。パキスタン、レバノン、クウェート、トルコでも余震が観測された。

今年9月にはメキシコ中部で強い地震が発生し、200人以上が死亡したが、それを上回る死者が出ている。

イランの国営プレスTVは、同国で445人の死亡が確認され、7100人が負傷したと伝えている。政府系通信社によると、死者のうち100人は国境のイラン側に位置するケルマンシャー州で報告された。

またイラク北部で少数民族クルド人が主導する自治政府、クルディスタン地域政府(KRG)の保健当局によると、自治区内で7人が死亡した。

このうち4人が死亡したダルバンディカンでは落石でダムにひびが入っているのが見つかったが、水漏れは起きていないという。

イラク保健省は負傷者は535人に達したとも報告した。

ケルマンシャー州の被害の様子=IRNA

両国の当局が救援活動を開始し、イランでは3日間の服喪期間が宣言された。

イランのロハニ大統領は14日に現地を視察する見通し。被災地で捜索、救援活動にあたるイラン赤新月社によると、被害は500以上の村落に及んでいる。

イラクのアバディ首相は13日のツイートで、民間防衛隊や保健、救援当局に被災者を全力で支援するよう指示したと述べた。

イラクの首都バグダッド南郊に住む女性はロイター通信に「突然建物が激しく揺れて、最初は大きな爆弾かと思った」と話した。

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