(CNN) 北朝鮮が、米国に届く可能性のある現行の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14(KN20)」の高性能版の開発に取り組んでいることが2日までに分かった。米当局者がCNNに明かした。北朝鮮は6カ月足らず前に同国初となるICBMを発射したばかり。
北朝鮮の核開発などに詳しい複数の米当局者によると、金正恩(キムジョンウン)政権は今回新たに評価が行われたICBMの他にも、核・ミサイル兵器による攻撃能力をあらゆる面で可能な限り早く向上させるため、取り組みを加速させている。
こうした能力向上の取り組みを受け、米国は北朝鮮のミサイルが自国に脅威を及ぼす可能性が生じる時点を見直すことを余儀なくされている。また、軍事的対応の選択肢を逐次更新する必要性にも迫られている。
米国は依然、北朝鮮について、2018年中にもICBMの先端に小型弾頭を搭載するという重要な段階に進むことが可能になるかもしれないと見ているという。
約8週間後には18年を迎えるが、米政権は引き続き、軍事的対応の選択肢の調整を検討している。
当局者はこのほか、北朝鮮で新たに進行している事態として、核燃料やミサイル発射台、誘導・標的システムの性能向上も挙げている。
トランプ米大統領は近くアジア歴訪に向かう予定で、そこでは北朝鮮の兵器が主要議題になるとみられる。