写真特集:旧ソ連の超音速旅客機「コンコルドスキー」

同機のエンジンは逆噴射機能を備えていなかったため、着陸の際はドラッグシュート(制動傘)の使用が必要となった

2018.01.02 Tue posted at 11:40 JST

 英仏の超音速旅客機コンコルドのライバルだった旧ソ連のTu144(西側での通称は「コンコルドスキー」)。時代に先駆けた航空機でありながら、相次ぐ事故などの影響で短命に終わった同機の様子を写真で振り返る

ツポレフ設計局のTu144は英仏が共同開発した超音速旅客機コンコルドのライバルだったが、開発を急いだため信頼性に欠け、乗り心地も良くなかった
同機のエンジンは逆噴射機能を備えていなかったため、着陸の際はドラッグシュート(制動傘)の使用が必要となった
モスクワの空港に駐機するTu144の試作機=1969年
パリ航空ショーで墜落したツポレフ144型機の残骸=1973年
米航空宇宙局(NASA)が協力したプロジェクトの一環としてモスクワ上空を飛行するTu144=NASA
Tu144の改良機は、モスクワ郊外の航空開発センターで超音速飛行の実験施設として使われた=NASA
機首部分の格納式カナードは同機のデザインで最も興味深い側面のひとつだ
航空ショーでフランスのラファール戦闘機がTu144を前に飛行を披露している=2009年
Tu144の前で写真を撮る航空ショーの観客=2007年、モスクワ郊外の飛行場
モスクワ郊外にある航空開発センターでの試験飛行の後、Tu144の改良機が着陸してドラッグシュートを展開する様子=1997年7月
英仏が共同開発したコンコルドに似ていたため、Tu144は西側諸国で「コンコルドスキー」とのあだ名を付けられていた
ソ連航空の専門家、イリヤ・グリンバーグ氏はTu144について、「時代のはるか先端を行っていたユニークで革命的なプロジェクトだった」と語る=NASA
「ソ連の設計者や科学者はTu144初代試作機の試験飛行プログラムから、大型超音速機の空気力学について問題解決のために十分なデータを取得した」(グリンバーグ氏)
実際に製造されたTu144は17機のみ。大半は廃棄処分にされ、残っているのは数機だけだ

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