ワシントン(CNN) トランプ米大統領と引退を表明している共和党のコーカー上院議員が8日朝、ツイッター上で批判の応酬を繰り広げた。共和党の有力議員からはこれ以前にもインターネット内外でのトランプ氏の発言をめぐって批判の声が上がっており、コーカー氏もそのひとりとなった形だ。
トランプ氏は8日朝、コーカー氏を攻撃する一連のツイートを投稿。この中で、コーカー氏からの支持要請を自身が拒否していたと主張した。
一方、コーカー氏の首席補佐官は同日、声明でこの主張を否定。「大統領は2日午後にコーカー氏に電話してきた。再選を目指さないコーカー氏の決断を考え直すよう要請してきたほか、コーカー氏が再選を目指すなら支持しただろうと改めて言明した」と述べた。
コーカー氏は先月下旬、上院議員を引退する考えを表明していた。同氏の任期は来年末で切れる。
コーカー氏は今回の批判を受ける数日前、トランプ氏を公然と批判。8日朝にはトランプ氏の一連のツイートに対し強い言葉で応酬し、ツイッターでホワイトハウスを「高齢者のためのデイケア施設」と形容した。
両者の対立が今回激化したことは、共和党指導部と大統領との間でかねてくすぶっていた見解の相違を浮き彫りにしている。
トランプ氏は医療保険制度改革の立法作業を前進させることができていない議会の現状をめぐり、共和党指導部の批判も辞さない姿勢を示してきた。
トランプ氏はまた、自身の提案する税制改革を推進するよう連邦議会に働きかける構えを示している。税制改革においてはコーカー氏の票が重要となる見込みだ。