ミシェル夫人、講演で若年層にメッセージ 多様性の意義訴え

ミシェル夫人が講演で若い世代にかける期待を語った

2017.10.06 Fri posted at 13:51 JST

(CNN) ミシェル・オバマ前大統領夫人はこのほど、米ペンシルベニア州で開催された女性団体の会議で講演し、若い世代にかける期待や多様性への思いを語った。

ミシェル夫人は、米国の若者の多くがオバマ前大統領の時代しか知らない世代だと指摘。かれらは「希望と可能性、選択と機会」に恵まれながら育ってきたと話した。

トランプ大統領を名指しこそしなかったものの、「若者たちは今起きていることの中に、自分たちが教えられたことと本質的に違う部分を感じているでしょう」と述べ、トランプ政権になって米国が大きく変化しているとの認識を暗に示した。

そのうえで、次世代が持つリーダーシップの可能性に希望を感じると語り、「明らかに不公平な現実を、この世代は容認しないはず。世界で今起きていることを見て、これは正しくない気がする、私が教えられたことじゃない、と考えるでしょう」と強調した。

さらに、イリノイ州シカゴに建設される大統領図書館「オバマ大統領センター」は、そんな若いリーダーたち、特に女性たちの能力を育てるための政策策定が中心テーマになると訴えた。

ミシェル夫人はまた、とりわけ政治において新しいアイデアや新しい声、多様な視点を取り入れることが不可欠だと考えていると述べた。

ホワイトハウスや議会に入った人々はその場に長くとどまり過ぎる傾向があり、いつしか世の中との接点を失ってしまうと指摘。「このポストは自分のもの、と思い込みがちだけれど、本当は違う。そのポストは国のためにあるのです」と力を込めた。

現在の議会には新しいアイデアや多様な視点が欠けているという

現在の議会には新しいアイデアだけでなく、多様性も欠けていると話し、オバマ氏の一般教書演説で議場を見回した時、共和党側の議席は特に白人の男性ばかりで、グレーと白以外の色がなかったと振り返った。

ホワイトハウスを去った後の生活については、オバマ氏とともに自由を楽しむつもりだと語った。同氏の在任中は、大統領という職への畏敬の念からできないこと、やらないことがたくさんあったと明かし、「今の生活のほうが確実に自由です」と話した。

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