写真特集:カッシーニが13年間で捉えた土星

2010~11年の北半球の大きな嵐。1年以内に収まった

2017.09.16 Sat posted at 15:22 JST

 米航空宇宙局(NASA)によれば、土星探査機「カッシーニ」は米東部時間の15日午前6時30分ごろ、土星の大気上層に高速で突入し、熱と高圧のため燃え尽きた。打ち上げから約20年、探査開始から約13年に及ぶミッションで撮影した土星や衛星の写真を見る

探査機カッシーニが捉えた最後の土星の画像
カッシーニが最後に突入する場所。可視赤外マッピング分光計から得たデータをつなぎ合わせて作成
土星の北半球=2017年9月13日
土星の輪。土星から110万キロの距離で撮影=2017年9月13日
土星のA輪
衛星タイタン。狭角カメラで最後に捉えた画像の一つ=2017年9月13日
土星と衛星タイタン=2012年
土星の向こうに地球と月、火星、金星が一緒に入った写真。探査機が土星の影に入ったときに撮影=2013年7月19日
土星の北半球は春=2009年8月12日
土星が輪の中に鎮座?=2007年5月9日
衛星エンケラドス。地殻の下には液体の海が広がる
衛星タイタン
土星=2004年5月7日
1997年10月15日のカッシーニ打ち上げ。土星到達は2004年
氷の衛星テチス
F輪に明るい乱れが見られるのは小天体が最近輪にぶつかった影響かもしれない
衛星テチス
衛星ディオネ
衛星テチスには謎の赤い筋が見られた
衛星ミマス。液体の海がある可能性が最近の研究で指摘されている
土星
衛星エンケラドスから吹き上がる氷や蒸気=2009年11月
土星の最も外側の輪に明るい点が見える。土星の衛星形成の手掛かりになるかもしれない=2013年4月
土星の北極の嵐の着色合成写真。幅約2000キロ、秒速約150メートルの風が吹き荒れる 土星の輪の影が土星表面に
土星
衛星エンケラドスの表面に刻まれた筋。土星は62個の衛星を持つ
衛星エンケラドスの南極付近から氷が吹き上がっている
衛星レア
衛星レアの表面。何十億年ものいん石の衝突でクレーターだらけ。土星の衛星では2番目の大きさで直径約1500キロ
タイタンは土星最大の衛星。直径は5000キロを超える。ぼやけたオレンジ色に見えるのはタイタンの大気のせい
タイタンも土星に比べたらはるかに小さい
衛星ジオネと土星の距離は、地球と月の距離とほぼ同じ約38万キロ
衛星ジオネの表面=2012年5月
衛星テチス(左上)と土星
衛星テチスの北半球の表面には直径約450キロのクレーターが
矢印の先にあるのは衛星ではない。地球だ。土星との距離は約12億キロ。最も離れるときはさらに長い距離となる
土星とその輪
北極にある6角形のジェット気流や南北両極にあるハリケーンのような嵐。長年この状態を保っている
衛星イアペトゥスは一方に明るい表面、反対側に暗い表面を持つ。探査機カッシーニにより、土星の周囲を回るイアペトゥスの軌道上に暗く赤いちりがあり、進行方向側に積もっていることがわかった
タイタンの大気は太陽系の中で最も科学的には複雑な組成。北極近くには液体が見られる
土星の輪の垂直構造を捉えた初めての画像。15年に一度、太陽が輪の真横を照らし、輪の北極側と南極側にほぼ日が当たらなくなるときに、カッシーニは輪の中の構成物体の高さを影を利用して測った
土星から放出されるSKRと呼ばれる電波のパターンは土星内側の自転と結びついていない
2010~11年の北半球の大きな嵐。1年以内に収まった
衛星タイタンは地球と同じように雨が降り、川があり、湖や海も存在する。地球以外で表面に安定した液体の存在が確認されているのはタイタンだけ。ただし、水ではなく液体のエタンとメタンだ
衛星エンケラドスからの氷の噴出
探査機カッシーニから分離されたホイヘンスは、衛星タイタンに着陸。初めて木星以遠の惑星の衛星に着陸した

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。