第2次大戦の不発弾処理、住民6万人が避難 ドイツ

不発弾処理のため住民が避難を行った

2017.09.04 Mon posted at 10:38 JST

フランクフルト(CNN) ドイツ・フランクフルトの建設現場で第2次世界大戦当時の不発弾が発見されたことを受け、当局が3日、住民を避難させて処理作業を行った。

フランクフルト警察は同日午後のツイッターで、不発弾処理は無事終了したと発表した。作業中は住民約6万人が避難し、市中心部はゴーストタウン状態になった。

警察によると、不発弾は英軍が第2次大戦中に投下した1.4トンの「HC4000」。ゲーテ大学のキャンパスに近い建設現場で8月29日に発見され、警察が警戒を続けていた。

3日の不発弾処理作業当日は、当局が住民に対し午前8時までに避難するよう指示。最後まで残っていた住民を避難させた後、午後2時半ごろから処理作業に着手した。

病院や介護施設などでは前日から避難を開始。消防隊なども出動して住宅を1戸ずつ訪問し、残っている住民がいないかどうか確認した。消防幹部は記者団に対し、「この爆弾の規模はものすごい。こんなものは見たことがない」と話している。

友人や家族の家に避難できない住民のためには、コンサートホールなど2カ所が避難所に指定され、最大1万人の避難に備えた。

避難所で待機する人々

市は公立美術館を無料で開放するなど、避難する住民のためのレクリエーションも各地で開かれた。

終戦から70年以上たった今も、ドイツ各地では不発弾の発見が相次いでいる。

今年5月にはハノーバーで不発弾が見つかって5万人以上が避難。昨年12月25日には南部アウクスブルクの地下駐車場下で1.8トンの不発弾が見つかり、5万人が避難していた。

独で不発弾処理、住民避難

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