北朝鮮、27日にも新たなミサイル実験か 米国防当局

北朝鮮が27日にも新たなミサイル発射実験を行う可能性が浮上している

2017.07.25 Tue posted at 09:55 JST

(CNN) 米国防当局者は25日までに、北朝鮮が新たなミサイル発射実験の準備を進めている兆候をとらえたと明らかにした。弾道ミサイル発射装置を積んだ運搬車両が、21日に北朝鮮の亀城(クソン)に到着する様子を確認したとしている。

米当局者によれば、こうした装置が到着すると、6日以内にミサイルが発射される可能性がある。6日目に当たる27日は、朝鮮戦争の休戦協定が調印された記念日と一致する。

これに先立ち米当局者は19日にも、北朝鮮が再度の大陸間弾道ミサイル(ICBM)または中距離ミサイル発射実験の準備を進めている徴候があると指摘していた。

亀城は北朝鮮が過去のミサイル実験に使用してきた発射場で、5月に実施した中距離ミサイル「KN-17」の発射にも使われた。

直近でのミサイル実験を実施したのは今月4日。米国は、大陸間弾道ミサイル(ICBM)が発射されたとの見方を示している。

米軍は、ミサイル実験のペースを加速する北朝鮮に対して一層の警戒を強めると同時に、米国には自国や同盟国を北朝鮮のミサイルから守る能力があると強調している。

米統合参謀本部のジョセフ・ダンフォード議長は22日の講演で北朝鮮について、「米国に到達でき、核兵器を搭載できる大陸間弾道ミサイルを開発する途上にあるのは明らかだ」と指摘。一方で、「北朝鮮が現時点で保有しているのは限定的なミサイル攻撃の能力であり、我々には在韓米軍や同盟国の韓国と日本、沖縄の米軍、グアムの米軍および米本土に対する限定的なミサイル攻撃に対する防衛能力がある」とした。

北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長

米中央情報局(CIA)のマイク・ポンペオ長官も20日の講演で北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に言及し、「朝鮮半島を非核化して、そうした兵器を半島から排除できれば素晴らしい。だが最も危険なのは、それを統制している人物だ」としたうえで、「同政権に関して、我々はこの政権を体制から切り離す手段が見つかると考えている」「北朝鮮の国民は愛すべき人たちであり、彼がいなくなれば喜ぶだろう」と語った。

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