3日で痩せる? 人気の「軍隊ダイエット」を検証<1> 気になる献立の中身とは

ネットで評判の「軍隊ダイエット」が推奨する1日目のメニュー

2017.10.07 Sat posted at 09:00 JST

(CNN) 短期間で体重を落とせる簡単なダイエットを探してはいないだろうか。もしインターネットで検索していれば、恐らく「軍隊ダイエット」なるものにたどり着いたことだろう。

名称については「海軍ダイエット」や「陸軍ダイエット」のほか、「アイスクリームダイエット」と呼ばれることもある。3日間のプログラムで、ホットドッグやツナといった主菜に加えて、毎日アイスクリームを食べることができるためだ。

軍隊ダイエットは人気の3日間ダイエットの一種。こうしたダイエットでは通常、計画を忠実にこなせば3日から1週間で約10ポンド(約4.5キロ)痩せることができるとうたっている。献立はたいていまったくの必要最小限で、カロリーも厳しく制限されている。

だが、こうしたダイエットは健康的なのだろうか。落とした体重がリバウンドすることはないのだろうか。

糖尿病患者の食生活についての著書があるエレーヌ・マギー氏は「この種の低カロリー、低炭水化物ダイエットでは主に水分を失っており、筋肉の一部を失う恐れもある」と指摘。通常の食事を再開すれば体重は元に戻ってしまうだろうとの見方を示す。

軍隊ダイエットの場合は事情が異なるという可能性はあるだろうか。以下では軍隊ダイエットの1~3日目に推奨されている食事をまとめた。カロリーは米農務省の計算ツールを使って算出している。

2日目は夕食にホットドッグなどが食べられて合計1193カロリー

まず1日目。朝食はカフェイン入りのコーヒーまたは紅茶を1杯、スプーン2杯分のピーナツバターを塗ったトースト1切れとグレープフルーツ半分というメニュー。これで308カロリーだ。

昼食はコーヒーまたは紅茶もう1杯に加え、何も塗らないトースト1切れとツナの缶詰を半分。わずか139カロリーとなっている。

夕食は何らかの肉3オンス(約85グラム)、サヤインゲンを1皿、バナナ半分と小さなリンゴ1個のほか、カップ入りのバニラアイス1個も食べることができる。メーン料理として脂身の少ない鶏胸肉の代わりにステーキを選んだ場合、619カロリーになる。

1日わずか1066カロリーの計算だ。

2日目は高脂肪のオプションを一部に選んでもわずか1193カロリーとなる。

朝食は何も塗らないトーストを1切れ、どんな料理の仕方でも構わないので卵1個とバナナを半分。卵を油で揚げるとすれば、これで223カロリーだ。

昼食は固ゆで卵を1個、塩味のクラッカー5枚にカッテージチーズを1皿分。全脂肪カッテージチーズを選んだ場合、計340カロリーとなる。

夕食はバナナ半分、ニンジンを皿半分、ブロッコリー1皿分のほかホットドッグを2本。さらにバニラアイスのカップ半分も付いている。高脂肪豚肉あるいは牛肉のホットドッグを食べると計630カロリーになる。

次回「3日で痩せる? 人気の『軍隊ダイエット』を検証<2> 専門家からは懸念の声」は10月8日公開

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