新種のクモ、「ハリポタ」の巨大グモにちなんで命名 イラン

「ハリー・ポッター」に出てくる巨大グモにちなんで名前が付けられた

2017.07.16 Sun posted at 12:45 JST

(CNN) イランで見つかった新種のクモに、人気ファンタジー「ハリー・ポッター」シリーズに登場する巨大グモ「アラゴグ」にちなんだ名前が付けられたことが16日までにわかった。

イランのテヘラン大学の研究チームが、同国南東部の山岳地帯でチョウを採集していた時に珍しいクモを発見。慎重に調べた結果、コモリグモの新種と断定した。

ほかのコモリグモとは雌の性器の構造が異なる。体長約2.5センチ、幅約5センチと、ハリー・ポッターのアラゴグよりはるかに小さいが、外骨格や8つの目、体を覆う毛などはアラゴグとそっくりだ。

「コモリグモ属」のラテン語にアラゴグの名を付けた「Lycosa Aragog」という学名で、動物分類学の専門誌「ズータクサ」の最新号に紹介された。

アラゴグと同じように攻撃的で、巣を作らず夜間に歩き回ってコオロギなどの昆虫を捕食する。毒は持たず、小型なので人間に害を及ぼすことはないという。

チームによれば、イラン国内のほかの地域や、周辺国にも生息している可能性がある。

「組分け帽子」にそっくり?

チームのメンバーの1人は、子どもの頃からハリー・ポッター・シリーズの本や映画が好きで、特にアラゴグがお気に入りだったという。

「人々の興味を引く名前を付けることが、クモのイメージを向上させ、多くの人に関心を持ってもらうことにつながれば」と話している。

昨年末にはインドの研究者らが発見した新種のクモに、ハリー・ポッター・シリーズの舞台、ホグワーツ魔法魔術学校で新入生が入る寮を振り分ける「組分け帽子」にちなんだ名前が付けられて話題を呼んだ。

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