波にさらわれた一家、目撃者が「人間の鎖」で救助 米

人間の鎖で救出

2017.07.12 Wed posted at 10:17 JST

(CNN) 米南部フロリダ州の海水浴場でこのほど、遊泳中だった家族連れが波にさらわれ、ビーチに居合わせた海水浴客など70~80人が「人間の鎖」を作って救出する出来事があった。

目撃者によると、フロリダ州のパナマシティービーチで8日、子ども2人と高齢女性1人を含む9人が波にさらわれた。大声で叫んだり手を振ったりして助けを求める様子を見て、海岸にいた人たちが次々に救助に向かったという。

「最初は数人のグループだったが、どんどん数が増えて、人間の鎖ができ始めた」。目撃者のロザリンド・ベクトンさんはそう語る。

救助に加わった70~80人は、知らない人同士も手をつなぎ、やがておぼれかけた人たちに到達。9人全員を無事に救助した。

救助された一家のロベルタ・アーシュリーさんはCNN系列局WHHGの取材に対し、8歳と11歳の息子が波にさらわれて泣き叫ぶのを見て、一緒にいた数人と共に助けようと海に入ったが、自分たちも潮流に阻まれて身動きが取れなくなり、手を振って助けを求めたと語った。

間もなく警察や救急隊も到着し、警察官1人が海に飛び込んで救助に向かおうとしたが、途中で断念して引き返した。ボートが到着してから救助に当たるという説明だった。

最後は全員の救出に成功した

この様子を見ていた人たちが、自分たちで救助に向かうことを決意。ボディーボードやサーフボードを使って一家を助け、まず子ども2人を、続いてアーシュリーさんとその母親を無事に海岸へ連れ戻した。

人間の鎖に加わった1人、ジェシカ・シモンズさんはこの時の様子をフェイスブックで振り返り、「最後は全員から拍手と歓声が上がった。自分たちがこれを成し遂げたことが本当にうれしかった」とWHHGに語っている。

人間の鎖で救助 米フロリダの海岸

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