イラク首相が現地入り、「大きな勝利」 モスル奪還作戦

喜びにわくイラク軍兵士

2017.07.10 Mon posted at 09:25 JST

イラク北部アルビル(CNN) イラクのアバディ首相は9日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に支配されていたイラク第2の都市モスルに到着した。首相広報室によると、まもなく正式に勝利を宣言する見通しだ。

アバディ氏は同日、「解放されたモスルの街」に到着したとツイート。「大勝利を成し遂げた勇敢な戦士たちとイラク国民」を称えた。

モスルの街を歩く同氏に、群衆が歓声を送る場面のビデオも公開された。

広報室は声明で、「アバディ首相によると戦いはすでに終わり、市内のごく一部に残ったISIS地区は包囲されている」「国民に大勝利を宣言するのは時間の問題だ」と伝えた。

ISISは2014年6月にモスルを制圧し、住民の弾圧や公開処刑を繰り返してきた。同市付近には主要な油田やトルコへ通じる石油パイプラインがあり、ISISの収入源になっていた。

アバディ首相によれば、イラク軍はISISが人間の盾として利用している民間人を解放しようと戦闘を継続している。ISISの戦闘員はおよそ50から100の建物で民間人を人間の盾としているという。

イラク軍は昨年10月、モスル奪還作戦の実行を発表。イラク軍兵士ら約10万人が作戦に参加した。モスルは外国人兵士がイラクに入るための流入口のひとつとみられていた。

戦闘員がモスルに流入したため、数十万人の住民が街から避難し、難民危機が引き起こされていた。

イラク首相がモスル到着

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