米特殊部隊、イエメンのテロ組織拠点急襲 戦闘員7人殺害

米海軍の特殊部隊が、イエメンにあるアルカイダ系組織の拠点を急襲した

2017.05.24 Wed posted at 10:30 JST

ワシントン(CNN) 米中央軍は23日、海軍の特殊部隊がイエメンにある国際テロ組織アルカイダ系「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点を急襲し、戦闘員7人を殺害したと発表した。

国防当局者によると、この作戦で米兵2人も軽傷を負ったが、無事に現場から脱出した。

国防総省のデービス報道官によれば、急襲したのはAQAPが本部として使っていた拠点で、作戦の計画を立てる会合場所として利用されていた。

相手にとって今回の急襲は予想外だったと思われるとデービス報道官は説明。AQAPとの戦闘でこれほどイエメンの奥深くまで分け入ったのは初めてだったとしている。

しかし戦闘が始まると、米軍は攻撃機AC-130による空からの応援要請を余儀なくされたという。同機の空爆で戦闘員の死者が増えた可能性はあるが、「民間人の死傷をうかがわせる信頼できる情報はない」としている。

米中央軍によれば、急襲作戦はイエメン政府の支持を得て実施した。

欧米ではAQAPが引き続き民間航空機を狙ったテロなどを計画しているとの懸念が強まり、米軍特殊部隊はこの数カ月、イエメンでの地上作戦を強化していた。

欧米でのテロ計画遂行の懸念から、米軍はイエメンでの地上作戦を強化している

海軍特殊部隊が今年に入って実行した作戦では、米兵1人が死亡したほか、民間人も数人が死亡したと伝えられていた。米軍が地上作戦の実行を確認したのはこの時以来となる。

国防総省は、今回の作戦について発表した理由を明らかにしていない。しかし複数の国防当局者によれば、ホワイトハウスが国防総省に対し、対テロ作戦の進展を示すよう圧力をかけていたという。

米軍は今年2月以来、イエメンでAQAPに対する空爆を80回以上実施している。

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