写真特集:生まれ変わった「木桶」

海外には、日本の伝統工芸はクリエーティブな仕事で、大変素晴らしい物と考える人も多いという

2017.12.31 Sun posted at 11:59 JST

 職人の中川周士氏が、京都にある工房で制作した桶には数千ドルもの値が付き、根強いファンがいる。1世紀にわたって受け継がれる中で磨かれ、700年の歴史のある伝統工法の上に築かれた職人技が作り上げた桶はまさに完璧な仕上りだ

中川氏の桶には数千ドルの値段が付き、根強いファンもいる
さまざまな形状の桶を制作している
祖父の亀一氏から数えて3代目にあたる
当初は父親の後を継ぐことに抵抗があったが、大学卒業後、家業で修行に入った
中川氏は2003年、滋賀県に自身の工房を開いた
伝統的な技法を駆使しながら桶などを作る
木の部品は竹製のくぎでつながれる
ヒノキのおひつは一生ものだ
デンマークのデザインスタジオ「OeO」と生み出した木製のスツール
デンマークのデザインスタジオ「OeO」とコラボしたテーブル
ドン・ペリニヨンの公式クーラーに採用されたことも
30代から40代の若い職人を中心に構成されるユニット「GO ON(ゴオン)」のメンバーでもある
1世紀にわたり受け継がれてきた技術は驚くほど高い水準にある
中川周士氏
別のジャンルの人たちと一緒に取り組むことで、製品を販売する際などの固有の問題がわかり、それを一緒に解決することもできるようになるという
伝統工芸に対する姿勢が日本では祖父の代から比べると変化しており、最近、強い関心を寄せるのは海外の人たちだという
海外には、日本の伝統工芸はクリエーティブな仕事で、大変素晴らしい物と考える人も多いという
木桶の作り方を知る人たちの数を増やすのもやるべき事だと語る中川氏は新しい弟子やスタッフの受け入れにも前向きだという

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