乱気流で27人けが、骨折など重傷者も アエロフロート航空

乱気流による揺れで負傷し、通路に横たわる乗客

2017.05.02 Tue posted at 09:37 JST

(CNN) ロシアのアエロフロート航空の旅客機が1日、上空で乱気流に巻き込まれ、乗客少なくとも27人が負傷した。一部は骨折や打撲などの重傷を負って病院で手当てを受けている。

タイのロシア大使館によると、同機はタイ・バンコクのスワンナプーム国際空港に向かう途中、予想外のエアポケットに突入した。負傷した乗客の内訳はロシア人24人とタイ人3人。一部の乗客はシートベルトを締めていなかった。

負傷者は全員が現地の病院に運ばれたが、骨折などの重傷を負って手術が必要な人もいるといい、15人が入院した。

一方、タイ空港当局の発表によれば、負傷した乗客は30人で、27人がバンコク市内の病院に搬送された。残る3人は自分で手当てを済ませたとしている。

同機には乗客318人と乗員14人が搭乗していた。乱気流に巻き込まれたのはミャンマーの上空だった。

乗客の男性はCNNの取材に対し、乗客たちが座席から投げ出されたと証言。「天井には血痕が残り、人々が鼻を骨折したり、赤ん坊がけがをするなど悲惨だった。車を運転していていきなりタイヤが破裂したような状況だった」と話している。

別の女性乗客は、乗客がトイレに行ったり到着の準備をしたりしていたタイミングで乱気流に巻き込まれたと証言し、「重症者がたくさんいた。脚や腕を骨折したり、顔面に打撲を負った人もいた」と話している。

機体には乗客318人と乗員14人が搭乗していた

直後に機内を撮影したビデオには、何人もの乗客が通路に倒れたり、血を流してぐったりする様子が映っている。

アエロフロート航空の発表によると、乱気流に巻き込まれたのは到着のおよそ40分前だった。今回のような乱気流は、天気が良く視界も良好な状態で発生することから、予測するのが難しいと説明している。

突然の乱気流で負傷者多数、ロシア旅客機

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